お風呂場と言えば黒カビや赤カビが見られることが多いですね。赤カビはこすればすぐにとれてくれますが、黒カビには手こずることもあります。面倒だと放っておいては取れなくなってしまうので要注意です。
ここではこれらのカビの対策グッズを紹介します。
お風呂場カビ取り編
ジェルタイプのカビ取り剤
カビを取るには薬剤の強さも必要ですが、その場にどれだけ長時間留まるかによっても効き目が随分違ってきます。そのため薬液をつけてその上からラップするという方法が出てきました。
ただやはり手間がかかりますし、天井やその隅は上手く処理できなかったりします。また、薬剤に手を触れてしまうことが多いのであまり気乗りしないという人も多いでしょう。そういった人たちにはジェルタイプのカビ取り剤をおすすめします。
ただしこれも万能ではありません。有効成分も次亜塩素酸ナトリウムで特殊なものを使っているわけではありません。これの利点はその場にとどまることと臭いが少ないこと、薬液がピンク色なので流し忘れがないことです。現にこれでもカビが取れなくて落胆したという人もいます。
この製品でもとれない場合はカビが奥のほうにまで根を広げていて薬剤が届かない、カビは死滅しているものの分解が難しい色素が沈着してしまっていることの2点が考えられます。
こうなってしまってはカビ取り剤で除去することは諦めたほうがいいかもしれません。ではどうするのかというと、かびた部分を削ったり剥いでしまって新しく補てんする方法があります。
使える場所は限定的ですが、そういったときに便利なのが次に紹介する製品です。
シーリング補てん材バスコーク
タイル目地やお風呂場やキッチン設備の継ぎ目に使えるシリコーン補てん材です。他の部分にかからないようにするマスキングテープと塗布した後の微調整のためのヘラ付きです。
殺・防カビ剤は入っていないので、カビ(あるいは色素)がとれなくなった部分はあらかじめ取り除く必要があります。ゴムのような柔らかいものだとカッターなどで足りるでしょうが、タイル目地ほどの硬さだと別売りのバスコークカッターが便利です。
ここまで対処療法的なグッズの紹介でしたが、ここからは予防グッズです。
お風呂場予防編
水切り
お風呂がカビやすいのは使用後に温かい水分が長時間残るからです。なのでお風呂から上がった後、壁や天井についた水滴をとるとカビがかなり成長しづらい環境にできます。
水切りを実践する際に次の2点に気をつけるとより効果的になります。それはお風呂の使用後に冷水をかける、換気をするの2点です。
これはなぜかというと、お風呂に入った後は湿気をたっぷり含んだ温い空気が充満しているからです。天井や壁面の水滴をさっと取っても、空気がそのままでは湿気が徐々に水滴となって表れてきます。これでは意味がありませんよね。
なので冷水をかけることによってお風呂場の温度を下げ、換気扇・窓を開けることなどによって湿度を下げます。この状態で水切りもするとずっとカビにくくなります。
ついでに書いておきますが、研磨剤入りなど硬い材質の物で壁や天井をゴシゴシとこするのは止めておきましょう。その時につく傷は水や垢、石鹸カスなどが溜まりやすく、カビが繁殖しやすい環境をわざわざ作ることになります。
燻煙タイプのカビ予防
そうはいっても天井についた水分を毎回とるのは大変です。ですが天井がカビると胞子がその空間全体にまき散らされてしまうので、ここも見過ごせません。
この天井のカビ対策に便利なのがこれです。
天井だけでなく手が届きにくいところにも煙は入り込んでいくので、掃除しにくい場所も対策できるのが嬉しいですね。引っ越した時や防カビ処理は頼まなかった新居に移るときに、まずこれを使っておくと後々楽ができることでしょう。
使用する際、子どものお風呂場での遊具など湿気に当たりやすい物があれば、それらを浴室に置いて一緒に防カビ処理ということもできます。
この燻煙剤にはカビを殺菌する成分はありません。成長を遅くする銀イオンが含まれています。ですので、すでにカビが生えているという場合はそれを取ってから使います。また、水分があると成分が吸着しにくいでしょうから、あらかじめ乾いた状態にしておきましょう。