寒い地域の床下に見られるナミダタケの被害と対策

ナミダタケというのは木材腐朽菌の一種で、木のセルロースを分解する能力の高いカビです。木造住宅の床下に増殖し、住宅を倒壊させる原因になりうる厄介なものです。3年で家をダメにすると言われています。東北から北海道にかけて見られ、現在でも被害住宅が出ています。

ナミダタケによる被害の実例

下の動画では木造家屋の床を全面抜いて床下をチェックしています。白いモヤモヤしたものがナミダタケです。

ⓒ(株)北日本消毒

この程度でも木材が脆くなっているようですが、放置しておくとさらに全体に広がり手がつけられなくなります。

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対策はどうすればいいのか

ナミダタケの多くは建物の構造上に問題があることで発生します。問題というのは
床下の通気の悪さや断熱だけを考えた施工などです。これらにより結露が発生することでナミダタケの成長に都合のいい環境になるのです。

ナミダタケは成長スピードが早く、見つけ次第対策を取らなくてはいけません。もし床下で繁殖しているカビを見つけたり、ボロボロと崩れるような木材があれば検査してもらうことをおすすめします。

建物内に結露が見られる場合や、広がっていきそうなカビが確認できた場合には工務店などと相談します。結露対策は個人レベルでどうにかなることもありますが、ナミダタケが実際に生えたとなるとすぐにどこかへ相談して下さい。殺菌剤や防カビ剤を再発生の心配がなくなるほど入念に施すのは、個人ではかなり難しいでしょう。

床下換気扇の取り付けには注意

ただ単に湿度が高いといったときに、床下換気扇をつけて対処しようと考える人がいます。ですがこれには注意が必要で、取り付け方や選んだ商品によっては全く効果がありません。

取り付ける位置が悪かったり、ファンの強さが十分でない時には床下全体の空気を入れ替えることができないからです。また、取り付けた後に逆に湿度が上がったというケースもあります。

訪問販売でこういった商品を勧められたら、よほどしっかりした説明が販売員から出てこないかぎり、契約すると損することになるでしょう。

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