耳垢が臭い・耳掃除してもかゆいし痛いのはカビが原因かも


以前はそうでもなかったのに、耳垢が臭うようになった、あるいは耳掃除してもなんだかむず痒い、痛みもあるということはないでしょうか。ひょっとしたらそれはカビが原因の病気かもしれません。

この病気は耳掃除をすればするほど悪化します。

耳にカビが住み着く外耳道真菌症


外耳道真菌症というのは、カビが耳の外側から鼓膜までの間に感染する病気です。耳掃除のし過ぎや触りすぎで起こることがほとんどですが、慢性中耳炎やステロイド・抗生物質の長期使用が原因であることもあります。

症状はかゆみや痛み、臭い耳汁が出る、音が聞こえにくくなるなどです。原因となる菌種はアスペルギルスやカンジダであることが多く、これらは黒や白色をしているので耳垢も黒や白色になることがあります。

耳がカビに感染すると聞くと不潔なイメージですが、医師によると頻度は高いということです。治療は手術用の顕微鏡を使った耳の中の清掃で、1回では終わりません。残念ながら自宅で行うことはできないので、通院が必要です。

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耳掃除に綿棒を使ってはいけない?

衝撃だったのですが、綿棒を耳の穴に入れて垢を取ろうとすると、垢が奥へ押されて逆効果だと指摘する医師がいます。

実際、綿棒を作っている会社(Q-tips)は、綿棒で耳の中を掃除することを推奨していません。耳の穴に入れず、外側を優しくなでると書いてあります。

ただこれは垢が奥に行かなければいいので、耳の穴1cmほどの所までは綿棒を入れて掃除してもいいようです。

耳掃除で使う道具は、耳垢のタイプで異なるのはご存知でしょうか。耳垢が乾いている人は掻きだすタイプのものを、湿っている人は綿棒を使うのがいいとされています。掻きだすタイプのものはガリガリやると傷つくのが容易に想像できますが、綿棒もあまり力を入れると傷がつくので注意して下さい。また、掃除の頻度は月1~2回がよいとされています。

耳垢が臭くなる他の原因

上に述べたのはカビによる病気でしたが、他にも耳垢が臭くなる原因があります。

皮脂の分泌量が多い

皮脂が顔や頭皮から出ていることはご存知でしょうが、耳の中でも分泌されています。体質によって分泌量が違い、病気とは何ら無関係であることが多いです。

両方の耳垢が同じ程度に湿っていて、昔からそうだったなら皮脂によるものでしょう。病気ではないので放置してもいいのですが、臭いが気になる程度にある場合は
お風呂の温度くらいの水で洗うと軽減されます。

細菌による炎症を起こしている

外耳道真菌症と同じく炎症を起こしているわけですが、細菌によるものは少し違います。ただ単に掃除のし過ぎや力の入れ過ぎで耳が傷ついてしまい、細菌が繁殖している場合と、中耳炎である場合があります。

中耳炎は風邪、鼻や喉の病気にかかっている人がなる病気です。鼻や喉にいる細菌が体の中で中耳まで移動し、そこで炎症を起こします。普段からの風邪対策はもちろんですが、風を引いたときは鼻水は吸わずに、かんで外に出すと起こりにくくなります。

まとめ

カビによる外耳道真菌症は自宅で治すのはこんなんです。耳鼻咽喉科などで診察・治療を受けましょう。

耳はデリケートな器官です。たとえ綿棒であっても、奥の方に入れたり力を入れて掃除すると傷つけてしまい、炎症などの原因になります。気になるかもしれませんが耳掃除は月1~2回にとどめてトラブルを避けましょう。

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